− NO BELiEVE −





第9話  サードの正体



「ユキちゃん・・・ユキちゃん・・・ユキちゃん・・・」

・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・

「ユキちゃん・・ユキちゃん・・うっ・・・ユキちゃん・・ユキちゃん・・」

・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・はぁ・はぁ・

「ん、くっ・・ユキちゃん!ユキちゃん!ユキ・・・ちゃん!!」

どく・・・どく・・・どく・・・・・

はぁ・はぁ・はぁ・はぁ・・はぁ・・はぁ・・はぁ・・・・

「・・・・・ユキ・・・・・ちゃん・・・・・・」

「俺・・・・・ユキちゃんの事・・・・・・・・・・・・・・」


「なによこれ!これセカンドがユキの事想像した時のやつじゃない!」
”そう、これがセカンドの気持ちがユキへと傾いてる事に気付いた瞬間”
「誰!!」
”私はサード。カズキの元主人格の存在”
「サード!嘘!だってサードは心の中にいた、男の・・・ま、まさか・・・」
”そう、アタシはもう一人のサード。そしてあいつは、私が私自身に作り出した
人格。カズキの中にはもう作れなくなったから”
「どういうことよ!アンタはアタシやセカンドを作り上げた人格じゃない!!」
”そう、あなたたちは私が作った。でも今はもう、作る事は出来ない”
「ど、どういうことよ」
”今のカズキの主人格はセカンドに代わったわ。カズキの身体は今はセカンドと
一番密着、つまりシンクロしてるから”
「ふーん。つまりアンタは身体から見捨てられたのね」
”そうかもしれない。でも私はカズキの元となる人格”
「だから何だって言うのよ」
”つまり私は・・・・・・”


「狭間君!狭間君!!」
「うーん・・・」
「狭間君!寝ちゃだめよ!また静谷に殴られるわよ」
「うん・・・・」
「ほーら!寝ちゃだめ!!」

パーン!

「キャッ!」
「フフ。起きたかなぁ?」
「んもう!痛いわ・・・痛いなぁ」
「だって、こうでもしないと狭間君、起きないんだもん」
「まっ、当たってるけどねェ・・」

「狭間と旗本!まだ話してるのか!いいかげんにしろ!!」

「・・・・・・最悪!」

本当に静谷はウザイ気がするわ。それに本当に古い考えしか持ってないわね。
もう100歳過ぎてるんじゃないと思うほどだわ。
もう旗本もアタシに話し掛けようとはしてこない。アタシはまた暇になって来た。

今になると夢を思い出して来た。サードね・・・。もう人格が代わったのかな、サ
ードは。旗本がアタシを起こすなんておせっかい、しなけりゃサードの正体が全て
わかったかもしれなかったのに!でもあの子も良心でやってくれたんだしね・・・。
責める事は出来ないわ。
サード、アタシやセカンドにとってはなぞの多い存在だわ。
なんでアタシ達を作ったの?
どうやって?
なぜ殻に閉じこもってるの?
そして、今出て来たって事は殻から彼女は抜け出せたって事?
疑問が次から次へと浮かび上がり、頭の中を駆け巡っていく。
アタシは・・・サードによって生み出されたのよね・・・
アタシって・・・・何なの?
アタシって言う存在は・・・一体何なの?
カズキという身体にとっては、アタシは何なの?
サードにとっては、アタシは何なの?

みんなにとって、アタシは何なの?

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「ピー」
CIA−04638 is waiting for accept.
"ACCEPT"
「What do you want now. Steve Koznix.」
「We need the help of you for the project of assasination」
「Kill who?」
「Vice-president of World Time and Mind Project Team. Yasuko Asana」
「..... Why her?」
「Don't ask about it, or we'll have to make your memory gone」
「Alright alright... in how much?」
「... \2,000,000,000. 2 billion yen」
「Yen! Why the fuck is yen!」
「Do you understand Japanese?」
「.... Yeah, little」
「I need you to live in North-Tokyo for a one year」
「Ah, fuck that!」
「If you don't agree with us. We have to kill you to keep the project
secret to public」
「..... 了解だ。だが、半年だけだ。20億だとそれぐらいだ」
「.... OK. Good Japanese. Six months from next week. If you have chance
to do it, do it secretly. That'z your policy, right? Pray for your success」
CIA−04638 has hanged up.
「.... SHIT!!!」

”ザーーーーーーーーーー”
「・・・・・ククク。そういう事か・・・」



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